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食べてないのに太る原因

食べてないのに太るという人がいます。

朝食は抜きで、昼食に軽く食べ、間食はいっさいせず、夜も少食に留めます。
それでウォーキングも1時間歩いているのに、かえって太っていってしまうというケースです。こんなに食事制限や運動をして頑張っているのに、痩せれないなんて悲しすぎますよね。

じつは、食べてないのに太るという現象には、きちんとした理由があります。
ダイエットの基本原則として、摂取カロリーが消費カロリーよりも少なくなると、痩せられるという公式があります。これは確かにそうなのですが、こればかりを追い求めても、食べてないのに太るという結果になるのです。

まず食べないとどうなるかですが、以下のようなことが体内で起きます。

  • 脂肪を節約しようとする
  • 脂肪を取り込もうとする
  • 筋肉が減る

脂肪を節約しようとする

食べてないのに太るという人は、体内の脂肪が燃焼しづらくなります。
たとえば空腹時には、膵臓からグルカゴンというホルモンが分泌されます。そして肝臓のグリコーゲンを分解して血糖値を上げたり、脂肪分解酵素のリパーゼに働きかけて、体脂肪を分解したりします。でも体が飢餓状態に置かれると、リパーゼの働きがにぶり、空腹時でもあまり脂肪を分解してくれなくなるのです。

睡眠中には、初めの3時間のノンレム睡眠のときに、成長ホルモンが分泌されます。実はこのときに、体脂肪が分解されて燃焼されています。人は毎晩、寝ながらにしてダイエットしているわけですね。でも飢餓状態にある人は、そういった自然の働きさえストップします。また寝ている間は、プチ断食タイムでもあるので空腹になっていますが、前述したように空腹感があっても、コルチゾールによって脂肪が減らなくなります。飢餓状態なので、節約しようという遺伝子が働くからです。

脂肪を取り込もうとする

食べてないのに太るという人は、食事量を減らしたにも関わらず、食べたもののほとんどが脂肪になります。空腹時間が長いために、ようやく食事にありつけると、ここぞとばかりに脂肪を溜め込もうとするからです。つまり脳はこのように考えます。今は飢餓状態のようだから、今度はまたいつ食べれるか分からない。よし、その事態に備えて、今のうちにできるだけ体脂肪として蓄えておこう、と。

ですから食べてないのに太るというよりも、食べてないから太るということですね。ダイエットで痩せたいのなら、食事の間隔が狭すぎても(回数が多すぎても)いけませんし、間隔が広すぎても(回数が少なすぎても)いけないわけです。このへんのコントロールは一見難しそうですが、1日3食きちんと分散して食べていれば、飢餓状態にならずにすみます。空腹を我慢してまで、食抜きダイエットをしなければ、このような特殊な状況には滅多にならないのです。

筋肉が減る

食べてないのに太るという人の体のなかでは、どんどんと筋肉が減少していっています。その仕組みはどうなっているのでしょうか?

低炭水化物ダイエットとか食抜きダイエット、単品ダイエットなどによってカロリーが不足すると、脳は一時的な飢餓状態に置かれます。先ほどから飢餓状態という言葉が何度が出てきますが、これは脳にブドウ糖が不足しているということです。体脂肪は全身の皮下脂肪に蓄えられているので、そう簡単には枯渇しません。でもブドウ糖は、筋肉と肝臓のグリコーゲンにしか溜めて置けないので、極端な食事制限をすると、すぐに枯渇してしまうのです。

もちろん脳には、ぶどう糖を溜めておけるスペースはありません。
しかも筋肉のグリコーゲンは1000kcalほど溜めておけますが、それは筋肉の運動のために使われて血糖維持には持ち出されません。となると350kcalほどしかない肝臓のグリコーゲンのみが、血糖維持に活躍することになります。ブドウ糖は、定期的に摂取しないと、肝臓には300〜400kcal程度しか蓄えられないのです。

食べてないのに太るという人は、このようにブドウ糖が決定的に不足しています。でも脳の働きをストップするわけにはいきませんから、どこかからブドウ糖を作り出さないといけません。脳の唯一の栄養素はブドウ糖であり、1日に120グラムは必要です。とはいっても飢餓状態の人の体内には、ぶどう糖そのものは枯渇しています。そこで体脂肪を分解して出来るグリセリンや、血液やリンパ液のアミノ酸プールから糖新生されます。それでも足りなければ、筋肉が分解されてブドウ糖に変換されるのです。

朝食抜きダイエットとかケトン体ダイエット、炭水化物抜きダイエットなどを慢性的に行なっていると、毎日のように筋肉が減っていってしまいます。筋肉は消費カロリーの大部分を占めますから、どんどん消費エネルギーが下がっていくことになるのです。そうなると、食べてないのに太るという現象が起きます。

でも、問題はこれだけではありませんでしたよね?
冒頭でずっと述べてきたように、過度な食事制限をすると飢餓状態になるために、体脂肪を節約しようとしたり、できるだけ脂肪として蓄積しようという働きが起きます。この三つが同時に起きれば、たくさん食べてないのに太っても、なんら不思議ではないことが分かると思います。

食べてないのに太るという人で、毎日ウォーキングに頑張っているのに、どうして太るの?という疑問があるかもしれません。ウォーキングのような有酸素運動というと、体脂肪だけを燃やすように思われがちです。でも糖質も、運動中ずっと種火のように必要なのです。もし体内にグルコースが不足していると(起き掛けや極端な空腹時)、有酸素運動中に筋肉を分解して、ぶどう糖を作り出します。ですから飢餓状態の人にとっては、有酸素運動も太る原因となるのです。

この場合、筋力トレーニング(筋トレ)であれば、筋肉を刺激できるので、有酸素運動のようには筋肉が減っていかないかもしれません。でも食べなければ、そもそも筋トレをするパワーが出てきませんし、筋肉の材料となるアミノ酸が不足するので筋肉が付きません。もし、きちんとアミノ酸を摂っていたとしても、ビタミンやミネラルが不足していると、タンパク質には合成されません。そうなるとタンパク質でさえ、脂肪に変換されることになります。

じゃあ、どうしたらいい?

食べてないのに太るという人がすることは、簡単です。
1日3食をきちんと食べるようにすればよいだけです。今まで1日2食だった人は、食事の間隔が空きすぎているから、脳が飢餓状態と認識してしまったのです。朝食抜きダイエットをしていた人は、とくにそうです。

前日の8時に夕食を食べたとして、昼の12時にようやく食事をしたとすると、じつに16時間も体に栄養素が入っていません。人の肝臓のグリコーゲン貯蔵量を13時間程度とすると、3時間は筋肉を分解してブドウ糖を糖新生しているということです。ましてや夕食の摂取カロリーが少ない場合は、もっと筋肉がつぶれていきます。

食べてないのに太るという人が気をつけることとして、食事回数のほかに栄養バランスを取るということが挙げられます。いくら1日3食食べたとしても、それがキャベツや寒天、コンニャクばかりだったら、栄養不足になってしまうでしょう。選り好みをするのではなく、白米、野菜、根菜類、海藻類、豆類、肉類、魚などをバランスよく摂取しましょう。

ダイエットで痩せたいという人は、とかく食物繊維を多く摂りがちな傾向があります。不溶性の食物繊維は、便の嵩を増やして便通をよくするし、水溶性の食物繊維は胃を膨らませたり、腸内で脂肪やコレステロールを吸着・排出してくれるからですね。また糖質の上昇を緩やかにするメリットもあります。

しかし食物繊維を摂りすぎると、ミネラルやビタミンといった大切な微量栄養素まで、排出してしまう結果となります。ですから食物繊維の摂りすぎもいけないのです。でも食物繊維の効用は前述の通りですから、ダイエットで痩せたいという人にとっては欠かせません。なので、食物繊維と相互作用を起こさないように時間を離して、マルチビタミンやマルチミネラルのダイエットサプリメントを補給するというのも、ひとつのテクニックです。